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by lulucchi

エリオット・アーウィット写真展「Personal Best Personal Choice」

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もう一つ行きたかった展覧会を見に行くために、一路銀座へ。とはいえ東京の地下鉄、相変わらずさっぱりわからんよ・・。一日乗車券(東京メトロだけで十分でした。710円)もっててよかったです。

銀座・・・。敷居が高いよなぁ。就職した直後に一度行ったことがあるだけで右も左もわからん状態だった記憶しかない。あと、憧れてた先輩に連れてきてもらったので余計にってのもあったはずだが。

そんな過去を振り払うように銀座を進みつつ目標の写真展へ。好きな写真家・・というのは多くはいないのだが、エリオットは別。展覧会の表紙にもなっているこれが一番有名だけど、何がすごいって人物写真から動物写真からユーモアから美しいものまで何でもいけるのだ。特に犬関係とユーモアに関しては、追随を許すものがいないと個人的には思うのだが。公式サイトでもスライドに映される写真をずっと見てしまう。

場所がシャネルの4階って所がアレだ。こういう所、苦手なんですよ・・。でも入場無料なんて、さすがだなぁ・・・と思いつつ。4階へ上がるエレベーターのボタン配置がブランドマークだったのもさすがだなぁ・・と思いつつ。そして来店者には各界の著名人が選んだアーウィットのの図録(赤・白・黒の3つから!)を渡される。さすがだなぁ・・と思いつつ見はじめました。

いや、これはすごい。素晴らしすぎる。普通の風景を切り取っているのに、それがありえない瞬間だったりする。例えば、犬と飼い主が同じポーズをとっていたり。あるいは、飼い主が棒を投げたのだが、それが池に消えていってそれを寂しそうに見送る犬の写真の連写とか。

人物の写真も然り。なんと言うか、写真が語りかけてくるような感じなのだ。温かみと寂しさの入り混じったような不思議な感覚。昨今は「写真を自然に撮る」という風潮があるけれども、彼の作品は(もちろん”作って”はいるのだろうけど)普通だけど普通じゃないというか、今を逃したらもう撮れない写真、見れない瞬間。そこが記録としての写真と芸術としての写真を分けるところなんじゃないかなぁと。そしてその写真から考えさせられるのも、やはり写真(あるいは写真家)の力量だと思う。

展覧会は5月6日まで。超オススメ・・だと思います。

(付記)エリオット・アーウィットの写真を初めて知ったきっかけはフェアーグラウンド・アトラクションのアルバムなんだが、他の人のブログを見るとみんながこのアルバムのこと書いててびっくり。やっぱみんなそうだよなぁ・・。
by lulucchi | 2007-04-27 23:58 | 雑記