徳島で働き始めました。


by lulucchi

読んだ本の話など。

ここ数日あちこちへ出かけていた。出かけるときは本が手放せない。
いい本に当たったときには嬉しく、ダメな本には時間を返せと思いつつ。
大筋とともに列挙してみる。

・標的は11人(新潮文庫)ジョージ・ジョナス
映画「ミュンヘン」の原作本。PLOの過激派によるイスラエル人虐殺に対してイスラエルのモサドによる暗殺チームの記録を綴った評伝。大胆な作戦と人間の心の揺れ動きに引きこまれましたよ。映画も見にいっておかないと・・・と思わせる原作ってのは、そりゃ素晴らしいものですよ。それにしても、スパイってのは恐ろしいね。自分には無理だわ(汗

・99%の誘拐(講談社文庫)岡嶋二人
もう解散してしまったらしいけど、珍しい二人作家の本。88年作品。パソコン黎明期の推理小説だけど、読者には最初から犯人がわかるようになっている。誰がやったかでなく、どうやってそんな大それたことを1人で成し遂げるのかを読む推理小説・・・だから今読んでも面白いのかもしれない。いまや当たり前の効果がいっぱいだけど。

・ねじの回転上・下(集英社文庫)恩田陸
最近話題の恩田作品。いかにも映画化って感じの構成だけどSF好きで歴史好きならきっとハマる。過去をリプレイして確定する作業に巻きこまれた皇道派、そして石原莞爾、タイムマシンチームによる三者三様の行動。昔のSFコンで「SFの浸透と拡散」ってネタがあったけど、いまやSFなしで優良なシナリオは成立しえないんだなぁと思ったことしきりでしたよ。

・侵入社員上・下(講談社文庫)ジョセフ・フィンダー
イマイチでした。悲しいかな、いっぱい登場する人物のほとんどに魅力がないというのがなぁ・・。この手の信用詐欺小説(コン・ゲーム)だからこそ、仲間意識であったり、人物描写こそが大事であったりすると思うんだが。これが「IT企業はそこにいる誰をも幸せにしない」ということなら、よくかけてるし、話もわかるんだが。でも,その点では既に現実が小説世界を上回ってるんだよね・・・。

はずれもあるけど、それでも本は楽しいね。
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by lulucchi | 2006-02-10 06:00 | 雑記